30 十言神呪 第四の組立て 統(ス)字神呪
Isiguro
今回は、第四の組立て 統(ス)字神呪についてお話いたします。
Isiguro
統(ス)字神呪の主宰神は天御中主命です。
「最高道徳」の「最高品性」です。
人間は現世に存在する限り、
常に「統」を大事にしなければなりません。
この「統」というのは人間の中心に存在する「統」と
ナナノの宮を通してさらに上津彼方に存在する「統」、
いわゆる第3の組立てに行ける霊祭道の3本の縦の筋が合流する「統」です。
この二つの「統」がお互いに響き合い共鳴する、
簡単に言えば、連絡を取り合うことによって
人間を正しく存在することができるものです。
この「統」は神々と交流するための送受信器のようなものです。
神々から発させられた電波は、
ナナヤの宮を中継基地として人間の中の「統」に届きます。
逆に人間が神々にまつろうことによって、
人間の「統」により電波を神々に発せられます。
神々からは詔が届き、人間からは祝詞や心中のものが発信せられます。
真澄大神への信仰の一部始終が上津彼方に届き、
返信が人間に届きます。こうして人間は神様の御稜威を賜わうのです。
この「統」をなぜ人間の最高品性として位置づけるのでしょうか?
「統」を人間の中において鳴りはためかすことができるのは、
神々と同質であるからです。
神々と同質でなければ交信は不可能です。
そこにはフタが輝いています。
四魂が輝き、業因縁が消去され、ミヨは清浄となっていきます。
Isiguro
その最高品性はどこの時点において成就をするのでしょうか?
それは前回述べましたミスマルの珠が大きく成長した時点においてです。
最高品性を完成された人間は春の火のごとく、
全てのものを包み込む太陽の光であり、
しかも決して影を作らない光で満ちています。
知恵と慈悲・愛に溢れ、誠に柔らかく、
真に清浄な空気に出された空間を持ち、
空気を醸し出す人間です。
また最高品性を完成された人間には本来的において
邪魔をするような禍津霊(まがつひ)はつかないのです。
祓いをすべきような状態は存在しないのです。
「思うことが思うようになる状態」になります。
さらにそこにはあらゆる人々が集まり、
それらの願いを聞き取り、救うことができるのです。
しかし最高品性を完成しても
それでも禍津霊(まがつひ)が入り込むことがあります。
その理由は、
人間の上に被るかぶさるミヨです。
最高品性が完成された状態になるとミヨは清々しくなり、
肉体もまた正常となります。
しかしミヨは度々交代するのでここに油断が生じます。
最高品性を完成したと思うことは危険です。
人間は日々に反省しなければならないのです。
そのためにはミ字神呪、すなわち「伝統の原理」が重要です。
神々を始めて国の家の、生活の、
そして精神の伝統に仕えることにより、
内から輝くエネルギーを頂戴することにより、
ミヨが浄化されていくからです。
Isiguro
人間はこの使命を担わなければなりません。
このようなサイクルを持ちながら、
次第に浄化をしていくのが
人間の最高品性を完成していく姿でなければならないのです。
このようにして品性完成の状態というものは、
サイクルを繰り返し、次第に完成をし続けるのです。
Isiguro
次回は、第四の組立て 休(ミィ)字神呪をお話いたします。
よろしくお願いします。
管理人の補足
今回のお話は、十言神呪のp165-168を参照にしています。
こちらのサイトは、石黒豊信先生が発行している三統義会 真澄哲学に関する書籍を忘備録的に書き綴っています。
十言神呪は、著者は石黒豊信 発行所はミヤオビパブリッシング 発売元は(株)宮帯出版社です。宮帯出版のWebサイトをはじめ、物販の取り扱いをしているWebサイトで入手可能です。
多くの方がこの真澄哲学に興味を持って実践し、人生の幸せを見つけることを祈念しています。