45 大(お)字観法
Isiguro
小(ほ)字観法
神拝 二礼二拍手一拝
小字神呪 奉唱 二回 少彦名命の裏印
ほのぼのと朝霧の立つ深山路に 母恋ふ雉子の啼く声愛しも
十言神呪 奉唱十回 非常に愛情をこめて唱えてください
少彦名命の御名 奉唱十回 少彦名命の裏印のまま
小字神呪 黙唱 三回
※自分が全衆生の親である、全衆生はわが子であるという心持で黙唱してください。できるだけゆっくり、黙唱し、歌の意味をかみしめるとその感じがでるはずです。それが済んだら次のように黙念します。
黙唱 四句を十回くらい黙唱します。かすかに声だしてもかまいません。
我、一切衆生(しゅじょう)を愛す
一切衆生の悲しみは、我が悲しみ
一切衆生の苦しみは、我が苦しみなり
一切の衆生の喜びは、我が喜びなり
四句を唱え終わると次のように申し上げます。
ここの神様とは少彦名命様です。
少彦名命様
私によって救い取られる一切衆生は、かならず神様を礼拝致します
※一切衆生の業因縁を、現象上の喜びを苦しみにひっくるめて、一切を少彦名命様に捧げるという気持ちになるのです。そこで完全に罪がさすらい失われるわけです。少彦名命様の御神徳の中へ一切の罪が溶け込んでします。ですから、その相念は強くやっていただきたいのです。
少彦名命様の表印を作り、次のように黙念します。
少彦名命様の御神徳は宇宙全体に輝きわたり、
一切の悪業(あくごう)、悪因縁はきえてしまう。
※その相(すがた)を、太陽の光が旭が昇るように、暗黒のとばりを破っておおぞら一杯に広がる姿を強く強く描くのです。いっぱいに広がりきって少彦名命様を象徴する太陽の光が、即ち天照大御神の御稜威が宇宙一杯に広がりきったと思われる瞬間に、
エーイッ!
と気合をいれるのです。
少彦名命様の裏印に戻します。十~十五回黙唱します。
我、生きとして生けるもの尽(ことごと)くのいのちの中に生まくるなり
我、生きとして生けるもの尽(ことごと)くのいのちの中に生まくるなり
少彦名命様の表印に戻します。
少彦名命御名 奉唱 十回
十言神呪 奉唱 十回
三字の神呪 朗唱 二回
みそそぎの聖き心を保ちてぞ まことの神は顕はるるなれ
※小字神呪の手印
少彦名命の表印をご承知のような指の組み方から掌(てのひら)を開きます。それをややすぼめて、中へ卵を入れてあるという気持ちの程度の空間を残して手首のところでせばめるのです。掌を開いておったのをせばめてくっ付けると、卵を挟んでいる格好になります。これが裏印です。
※小字の神呪は少彦名命の裏印と称するものにして、愛を象徴する手印なり。
即ち、先ず両手を正しく合掌すべし
しかしてそのままの相にてやや手を開きつつ汝の胸に至らしめ、親指と小指を広く開きて、親指の尖端は汝のみぞおちにあてがうべし。
小指は強く、より遠く開くべし。
しかして強く各々の五つの指に強き力入りたる時、電力の如き力汝の全身に伝わるべし。
これ小字の手印、即ち少彦名命の裏印なり
※小字観法は少彦名命の裏観法で、表は正々堂々と因縁を三世にわたって断ち切る用字観法です。
裏観法ももちろん因縁を断ち切る観法です。ただし、表と違うところは表は知恵で断ち切ったのですが、裏は愛で断ち切るのです。
※少彦名命の観法は、表は堂々とやりますが、裏観法は愛情をこめて優しくやることなんです。
※小字観法をやる時、自己の家族あるいは先祖、いわゆる肉親的つながりを全然考慮に入れないことです。肉親以外の者との差別をなくさないと、本当の神とは言えないのです。特にその注意が必要なのです。
※同志の因縁を切ってやる場合、この小字観法は百効です。この観法は簡単ですから用字観法ができておればすぐできます。十回やってください。
管理人の補足
今回のお話は、光る国神霊物語(完全版)のp118-121を参照にしています。
こちらのサイトは、石黒豊信先生が発行している三統義会 真澄哲学に関する書籍を忘備録的に書き綴っています。
著者 門田博治 花井陽三郎
編者 石黒豊信
発売元 (株)宮帯出版社宮帯出版のWebサイトをはじめ、物販の取り扱いをしているWebサイトで入手可能です。
多くの方がこの真澄哲学に興味を持って実践し、人生の幸せを見つけることを祈念しています。