17 十言神呪 動(ラ)字神呪

十言神呪

17 十言神呪 動(ラ)字神呪

Isiguro
Isiguro
今回は、動(ラ)字神呪です。

感謝、御恩など今まで切れていたものを
調和的に正していくのがラ字観法です。

主宰神は大国主の大神様です。
大神様への信仰は人間としてこの現世に存在する意義を問われているものです。
キーワードにバイブレーション(振動)としてあります。

回復を図り、あるいは関係を強めるために、
すべてのものがお互いに調和的に振動することによって
実りが得られるということでしょうか、
今一つのキーワードとして感謝とします。

ラ字観法は(結びつきの回復の喜びと感謝の表明の祈り)です。
ラ字がオ字と同じ現象界に中に、
何故あるかはすでに伝えた通りですがこのラ字は、
先ほどのテ字と反対側にありますが、逆の考えをします。

テ字は苦難の原因をかんがえることでした。
ラ字は人間が幸福な生活を送ることができるのは
何によるものであろうか。
原因は何であるかを考えてみようではないかというものです。
Isiguro
Isiguro
動(ラ)字神呪 神歌
蘭の香の 貴かりける おのがじし 花も葉も根も いそしみてあれば

主宰神は、大国主命です。

花も葉も根も、個と全体とを切り離す事無く、
混同することなく、反対することなく、
全体のいのちに帰命し、喜んで奉仕している。

全体のいのちが完全に営まれる成果は、
すべての細胞にいきわたり、
各自が馥郁(ふくいく)たる芳香を背負っている。

我々各自その場において、
即ち家庭あるいは学校あるいは社会等において、
かくの如き芳香を放ったとき、天命を全うしたという事ができる。

真の富とは、物質や金銭を集約したものではなく、
芳香を発するかぐわしき無形のものなのである。

我々の生活は、その根はご先祖様の力であり、
ご縁のある神様のお力であり、蘭の香がただようのは、
皆が調和して力を発揮しささえてくれているからです。

その幸福をいつまでも続かせるためには、
自分を育ててくれたすべてのものに対して
感謝や誠を捧げなければならない。
もし不調和の中にあれば様々な恩人に対して
さらなる感謝の誠を捧げなければならない。

人間関係の不調により感謝の糸がきれ、
感謝が行き届かない方々は、
それらの方々を思い起こして
正しく感謝の糸を回復していくならば、
そこにおのずと麗しい香りが生じるのです。

繰り返し感謝することによって
直接的なご縁はなくても、
因果関係をどこまでも辿って掘り下げていきます。
まこと開きに極限がないのと同じように、
感謝して感謝しつくすのにも限りがありません。

おおきな御恩を受けて今の自分があるのです。
感謝の祈りということが霊行の始まりです。
相手への祈りは霊行の出発点です。
これを継続的に続けることによって霊行が深まっていきます。
Isiguro
Isiguro
このように、今まで切れていたものを
調和的に正しくしていくのがラ字観法
で、大国主の大神様です。

大神様への信仰は人間としてこの現世に存在する意義を問われているのです。

歪んだものを正すのは
テ字、少彦名の大神様のお力ですが、
切れていった結びつきを回復なさるのは
大国命のお力によります。
Isiguro
Isiguro
現象界におけるテ字とラ字に違いについてさらに述べます。

テ字は業因縁の波風の中にただよい、
不調の中から己を救い出すことでした。
テ字神呪は業因縁という内因的な考えで、
ご先祖に代わって己が社会に対して尽くさねばならない。

ラ字は幸福であるのはすべての人が
調和的に働いてくれることであるとして、
相手への感謝でした。


テ字神呪は業因縁という内因的な考えで、
ご先祖に代わって己が社会に対して尽くさねばならない。

ラ字神呪は社会的な恩恵にあずかるという外因的なものです。
社会からの恩恵に感謝し、
社会に対して己を拡大しなければなりません。

オ字の完成への道です。
それが禊という霊の道です。


ともに目には見えないけれど、
己の周囲の世界を拡大して眺めなければならないのです。

現世において苦労された方々への感謝、
会社のなかでお世話になった方々、
ご先祖、ご家族などの相手を祈らなければならない。


この感謝の祈りということが霊行の始まりになります。

このラ字は霊の道(物質的展開あるいは創造的展開)にありますが、
ラ字の上のミ字、即ち住江大神の真の霊行の禊が待っています。


その行きつくところは霊的な禊を為すことになります、
Isiguro
Isiguro
以上で、動(ラ)字神呪のお話を終わります。
次回は統(ス)字の神呪をお話します。
ありがとうございました。
管理人wataame
管理人wataame
ありがとうございました。
次回もお願いします。
管理人の補足
管理人の補足

今回のお話は、十言神呪のp70-73を参照にしています。

こちらのサイトは、石黒豊信先生が発行している三統義会 真澄哲学に関する書籍を忘備録的に書き綴っています。

十言神呪は、著者は石黒豊信 発行所はミヤオビパブリッシング 発売元は(株)宮帯出版社です。宮帯出版のWebサイトをはじめ、物販の取り扱いをしているWebサイトで入手可能です。

多くの方がこの真澄哲学に興味を持って実践し、人生の幸せを見つけることを祈念しています。

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