12 十言神呪 第三の組立て(3)
Isiguro
こんにちは。
十言神呪の第三の組立ての法則的展開の「道の道」についてお話します。
三つの階層を貫き最高点スで一点に集まる三本の縦の道筋、
いわゆる霊の道、祭の道、道の道は、スに昇るそれぞれの方法に違いがあり、
また、道筋は階層によって何らかのレベルの違いがあります。
管理人wataame
こんにちは。
今回は「道の道」ですが、
廣池博士の最高道徳が「道の道」であるようにお話していただきました。
ただ、組立てはないのですが、
最高道徳にも神という単語はでてくるようです。
道の道は神様や宗教的な話よりは、
道徳的な話と思っています。
無神論者でもスに至れるようなので、
そのあたりもお話してください。よろしくお願いします。
Isiguro
「第三の組立て」をご覧ください。毎回同じ説明をお話します。
(十言神呪 p15より抜粋)
組立ては下から登ります。ここでは必ずオから出発します。
右がオ・ラ・ミ・ミィ・スと上昇し、
物質(創造)的展開で「霊の道」です。
真ん中は、オ・ア・カ・スと上昇し、
生命的展開で「祭の道」です。
左がオ・テ・ホ・マ・スと上昇し、
法則的展開で「道の道」です。
大切なことなのですが、三つの道をまとめると霊祭道になります。
霊祭道は、人間が神にまで進化向上するための三つの方法のことです。
前回お話した真澄信仰の五柱の神様についても
お話します。
天御中主命、天照大御神、少彦名命、住江大神、大国主命です。
この五柱はそれぞれ神呪に対応しています。
天御中主命はス、ミィ
天照大御神はア、カ
少彦名命はテ、ホ
住江大神はマ・ミ
大国主命はオ・ラ
Isiguro
「道の道」はいわば「道徳」の道です。
組立てでは、法則的展開で、オ・テ・ホ・マ・スと上昇します。
神様は大国主命、少彦名命、少彦名命、住江大神、天御中主命です。
Isiguro
「人の道」についてお話します。
「人の道」とは、人が宇宙の森羅万象の現象を眺め、これを自然法則と同じように、思想的に体系づけたものです。
「人の道」は人がこの現象世界において、
金銭的な幸福、家族の幸福、身体的な安心幸福、名誉による幸福、
解脱や仁恕を踏むことができるようになりたいと多くの内容があります。
また、生きた国や時代によって法則や経験が異なり、
道を説く御方々によってもその色彩は異なることは理解に難くないと思います。
したがって宇宙の法則から人間が見つけ出した「人の道」は、
歪みや違いがあります。
この歪みや違いのまま人間が引きずられては、
人間の使命を果たすことはできません。
人間がこの世に誕生することは意味があります。
現世は業因縁の嵐が吹き荒れています。
その嵐の中で、そのまま漂うことは人間として苦しいことです。
人生に対して積極的にかかわり、業因縁を消去して生きていかねばなりません。
そのためには、信仰や行が必要となります。
今日の文化文明を拓かれた孔子、釈迦、キリスト、ソクラテスなどの聖人がいます。
また、聖人から多くの道徳、哲学を学んで時代を導いた立派な御方々も大勢いると思います。
これらの偉大な方々が全く信仰や行をなさらなかったことはないと思います。
信仰や行をしない方は、
自己を律することによって道徳的にその身を正し、
道を歩まれたと思います。
ただ、人の道には歪みや違いがあります。
Isiguro
人生の中に本当の秩序と調和をもたらすためには、神様のお力が必要です。
少彦名命のお力が必要なのです。
Isiguro
組立てに戻ります。
法則的展開の「道の道」をご覧ください。
現象界のテの主宰神は少彦名命です。
上の幽界のホも少彦名命が主宰神です。
これには重大な意味があります。
法則的な道を通して幽界にあるホに通じますが、ホは愛です。
テの道徳としての愛や慈悲を説くには
思想や人間性から出る歪みが含まれます。
その歪みを正される神様が少彦名命なのです。
そうして、次第に高度で純粋な愛。
慈悲の世界に入っていくことができるのです。
Isiguro
その高度な愛・慈悲をより澄ませるにはさらに真理が必要になります。
真の道徳には真理をお運び頂くところのマ、即ち、住江大神の御力がなければなりません。
住江大神は禊の神様と同時に真理の神様でもあります。
道を尽くして愛・慈悲の道を歩もうとしても、
正しい神様の世界のマには遠いのです。
それが人間知と神知との違いです。
人間知ではない真の真理、神知を賜るには、
神霊界のマの中に入らなければなりません。
そこには信仰が必要です。
これが「道徳の極限は信仰である」といわれる由縁です。
真澄信仰によって、
住江大神を通して真理が届き、真の愛と慈悲を得て、
スに至ることができるのです。
ここに、真の道徳の道、オ・テ・ホ・マ・スが完成します。
Isiguro
「道の道」は法学博士として大成しながらも宗教の世界に入られた廣池千九郎博士でした。
それを最高道徳として完成されました。この最高道徳こそ神々の道徳を記したものであり、神々の世界の道徳を人間世界に映しとったものです。石黒豊信先生は最高哲学を第四の組立てとして住江大神の印可を賜りました。第四の組立ては後日お話いたします。
Isiguro
今回を含めて、三回のお話で
霊祭道の三本の道のいずれかを通れば、
ス(統)にいたることができることを述べました。
スに至ることは、神に至る、
そこに最高品性を賜ることができるのです。
次回は、十言神呪がもつ正しい鏡として、人間の思想、哲学などを垣間見るお話をいたいと思います。
今回も長くなりましたが、ありがとうございました。
管理人wataame
歪みを正すこと、信仰、道徳と、だんだん真澄哲学のお話のレベルが上がり始めた感じがします。何度も読み返してみます。次回もお願いします。ありがとうございました。
管理人の補足
今回のお話は、十言神呪のp41-44を参照にしています。
こちらのサイトは、石黒豊信先生が発行している三統義会 真澄哲学に関する書籍を忘備録的に書き綴っています。
十言神呪は、著者は石黒豊信 発行所はミヤオビパブリッシング 発売元は(株)宮帯出版社です。宮帯出版のWebサイトをはじめ、物販の取り扱いをしているWebサイトで入手可能です。
多くの方がこの真澄哲学に興味を持って実践し、人生の幸せを見つけることを祈念しています。