13 十言神呪 接触と優位性
Isiguro
今回は十言神呪の組立てが鏡として使い方ができることをお話します。
人間関係について使うことができるという興味深い考え方です。
人間の性格を組立ての中に見ることができることをお話いたします。
管理人wataame
こんにちは。
人間にはそれぞれ考え方や人生が違うので、
人間関係の悩み尽きることがありません。
神様に至る術の十言神呪の組立てが
人を映す鏡として利用できることは、
十言神呪の組立ての奥深さを感じます。
それでは先生、お願いします。
Isiguro
十言神呪の組立てで、次のような神呪の配置の問題があるとします。
(1)神呪を入れ替えた、位置の変更の場合
(2)神呪が抜けてしまう場合
(3)神呪の配置が開始のオ以外、すべてバラバラに配置された場合
人間は、個性、思想、哲学がそれぞれ異なっています。
また、十個の神呪すべてに深い理解を持っているとはかぎりません。
理解があったとしても、それぞれの神呪に対しての価値の軽重があります。
十言神呪の神呪が正しい位置関係にない場合、
それは人間を理解する鏡になり得るというお話をいたします。
具体的な例は書籍で確認していただければ幸いです。
ここでは、簡単にお話して、後程要点だけを列挙いたします。
Isiguro
(1)神呪を入れ替えた、位置の変更の場合です。
神様の順序について説明しますと、
高い方から、天御中主命、天照大御神、少彦名命、住江大神、大国主命の順です。上の四柱の神様が天津神、最後の大国主命だけが国津神です。
この順位がとても大切になります。
具体的な例は書籍に譲るとして、
要点としては、
下から現象界、幽界、神霊界という階層の元において、
その神様の順位とお働きを考えて、
それが正しく行われるかどうかを判断します。
また、現象界にあるか、
幽界にあるかの違いは人間の外的な働きになるか、
内的な働きになるかの違いになります。
Isiguro
(2)神呪が抜けてしまう場合。
一番下の現象界のオは人間が存在するかぎり、
オを持った生活をします。
ですから、オという全く一個の世界においては、
現象界の人間関係は少なく、孤立した世界に陥り、
自暴自棄に陥りやすくなるでしょう。
Isiguro
(3)神呪の配置が開始のオ以外、すべてバラバラに配置された場合。
人間は、一人一人個性をもち、それが組立て(鏡)の中に現れてきます。
個性に応じて神呪はいろいろ配置されますが、
配置されない場合もあり、重なって配置される場合もあります。
十言神呪が正しく配置されていれば、正しい鏡であり、
人間関係は円満であるといえます。
したがって、人間関係とは人間と人間、即ち鏡と鏡との関係です。
組立ての同じ一において、
神呪と神呪が接触あるいは衝突することで問題が生じます。
原理として現象界に近い神呪ほど強いものと考えます。
ラは現象界、アは幽界に存在するので、
下にあるラをもっている相手が強くなります。
アをもっている人は常に相手に対して同情・慈悲を与え、
一歩身を引く行動をとります。
霊祭道の道においても優劣があります。
即ち、道>霊>祭の順に強いのです。
Isiguro
鏡としての十言神呪のまとめを示します。
十言神呪の接触の優位性について 生き方と感化の原理
1 人間には十言神呪の正しい組み立て(鏡)が備わっている
人間には、生まれつき十言神呪の組立てが違っている
すべての人間が正解を持つならば秩序と調和と統一の世界(黄金世界)が現出する
自分の鏡と相手の鏡とを照らし合わす
2 神呪の強弱
①三つの層の関係においては、下にあるものがより強い
②縦の三本の線では、道(法則的)が一番、霊(創造的)が二番、祭(生命的)が三番
③ある人と無い人との間には、無い人の方が強い
④無い人と無い人の間には、接触が無い
3 霊
①アとラがぶつかると、下にあるラの人が強力で、アの人は相手に対して同情し愛。慈悲を起こし一歩身を引くこととなる
②マとミでは同じ住江大神ですが、下にあるミが強い。ミはエネルギーというものを持って力強く押し込むので、マは法則的に生きることを心掛けねばならない。相手の力が強いのでそれを避け、自らを守るためにはそのように生きねばならない
③ミ(エネルギー)とホ(愛)では、ホが強い
4 神呪の強弱(数字の小さいものが強い)
10(ス)
7(マ) 8(カ) 9(ミィ)
4(ホ) 5(ア) 6(ミ)
1(テ) 2(オ) 3(ラ)
5 強い者に合わせて生きる。
Isiguro
いかがでしたか。十言神呪の組立ては人間関係を見る鏡にもなります。
次回は、それぞれの神呪についてお話していきます。
よろしくお願いします。
管理人wataame
私も人間関係を組立てずの鏡にうつして内観に役立てたいと思います。
ありがとうございました。次回もお願いします。
管理人の補足
今回のお話は、十言神呪のp46-58を参照にしています。
こちらのサイトは、石黒豊信先生が発行している三統義会 真澄哲学に関する書籍を忘備録的に書き綴っています。
十言神呪は、著者は石黒豊信 発行所はミヤオビパブリッシング 発売元は(株)宮帯出版社です。宮帯出版のWebサイトをはじめ、物販の取り扱いをしているWebサイトで入手可能です。
多くの方がこの真澄哲学に興味を持って実践し、人生の幸せを見つけることを祈念しています。