7 十言神呪序文
Isiguro
これからは門田先生に変わり、十言神呪の筆者である石黒豊信(以下Isiguro)が十言神呪についてお話していきます。どうぞ、よろしくお願いします。
管理人wataame
Isiguro先生、こんにちは。いろいろ教えていただいたKadota先生ありがとうございました。それでは、御教示よろしくお願いします。
Isiguro
真澄洞 の正式名称は、「霊祭道 三統義 真澄洞」と申します。真澄洞の創立者は門田博治先生であり、ふとしたこと門田先生に師事することとなり、昭和六十三年、門田先生のご逝去の後はその研究を引き継いで今日に至っております。
真澄洞は、十言神呪を研究、啓蒙するものです。
そしてその哲学を単に真澄哲学と称します。
今までのお話にもありましたが、神、即ち、統(す)、最高品性にる道は、「霊の道」、「祭の道」、「道の道」の三本があります。
まず、この十言神呪をお話する前に、これまでの経緯をお話したいと思います。
昭和二十八年、門田博治先生が、「霊の道」、「祭の道」を神授されました。その伝授の様は「光る国神霊物語」(門田博治、花井陽三郎共著、宮帯出版)として上梓しています。
法絲帖(地の巻)では門田先生の真澄哲学の講義が収められていましたが、門田先生が十言神呪について解説を著すことはありませんでした。
それに先立ちて、「道の道」は大正の末年頃に法学博士・廣池千九郎先生に授かりました。
廣池博士は、「モラロジー最高道徳」(以下最高道徳)と名付け、「最初の試みである道徳科学の論文」(以下道徳科学)として昭和元年に体部の著作として体系されました。
門田先生と廣池先生に下された十言神呪の二つの系列の哲学は、共に、住江大神の啓かれた哲学であります。
大神様は、この現世において何を問いかけ啓示をされたのでしょうか。
その後、不可思議な導きを得て、廣池千九郎博士と門田博治先生から霊界通信を賜りました。
その通信を参考にして、十言神呪の書籍を記述いたしました。
霊界通信は、門田先生より平成二十六年八月に「霊の道」、「祭の道」を、廣池博士より平成二十七年八月に「道の道」です。
これは、十言神呪の「霊の道」、「祭の道」が開示されてより六十年、「道の道」が開示されてより九十年のこととなります。
管理人wataame
霊祭道の道の開示の歴史は、古いものなのですね。開示には時間がかかったのですね。
いろいろな啓示や教えは霊界通信から文章化したものなのですね。
Isiguro
十言神呪の神呪について簡単に申しますと、十言神呪には、神歌があり、その神歌の意に沿って「組立て」があります。
門田先生は十言神呪を授かるのと同時に、その組立てを三つつくりました。
第一、第二は簡単なものでしたが、重要なのは、第三の組立てです。
十言神呪の啓示の終わった昭和二十九年春に住江大神の印可をいただき完成しました。
第三の組立は「宇宙の神韻」を解き明かす壮大な哲学ですが、この詳しい内容については門田先生自身は公にすることはありませんでした。
また、門田先生は、まだ他にも組立てがあると申しておりましたが、「最高道徳」が十言神呪の「道の道」であることは知る由もありませんでした。
Isiguro
廣池博士は、「最高道徳」を「道徳科学」として公にしました。
これは人間が「誠」に生き得る道を説いています。
しかし、その組立みついては示していません。
不詳ながら、わたくしが「最高道徳」の組立として、十言神呪の第四の組立てとして平成十四年八月に賜り、住江大神の印可をいただきました。
この「最高道徳」こそ神々の道徳を記したものであり、神々の世界の道徳を人間世界に写し取ったものです。
Isiguro
この十言神呪(アマテラスオホミカミ)の啓示される系譜について簡単にお話します。
まず山口起業著「神典採要通解」において、天照大御神(アマテラスオホミカミ)の御名を唱えることを勧めています。
これを実践された方は、黒住教の教祖である黒住宗忠大人です。
続いて「天行居」の友清歓真大人において初めて「十言の神呪」という言葉が出てきます。
「アマテラスオホミカミ」で十言あります。この十言の御神名を幾百千万回と連続して修誦します。
次に第一の神歌が初めて出現します。「生長の家」を創立された谷口雅治大人において初めて出現します。それは顕(ア)字神呪、十言神呪の第一の神歌です。
次に現われたのが、真澄洞を創立された門田博治先生で、ここにおいて初めて十個の神歌が授かり、十言神呪が完全な形で提唱されました。
門田先生は「生長の家」の講師でもあり、谷口先生の弟子として修行されていました。戦後、「成長の家」を離れ、浜松に同じ「成長の家」の講師であった花井陽三郎先生を頼り、遠州灘で海水を被り禊に励んでいました。
霊界の友清先生から霊的なご指導をいただかれました。
また、門田先生は廣池先生と私を霊的に結びつけてくれました。
十言神呪の神授の詳細な記録は、「光る国神霊物語」にあります。
これらの記録の中に、私は学んできましたが、門田先生は生前においても十言神呪のことは多くを語りませんでした。
門田先生は、十言神呪は二十一世紀の宗教であると発言しています。
十言神呪の書籍は広範な内容ですが、何かに視点を留められれば得るところが多いかと思います。
また、本書(十言神呪)の内容は断片的かもしれませんが、すでに人間世界に降ろされ行われているかもしれません。
本書のルーツを記しましたが、不思議に思われることだと思います。
人間世界に奇しびなことがもたらされるときは、何らかの神懸かりがあるものです。
以上が、十言神呪の背景となります。
次回から、十言神呪の核心のお話に入っていきます。最初は神歌についてお話します。
では、次回もよろしくお願いします。
管理人wataame
Isiguro先生、十言神呪の背景についてお話いただき、ありがとうございました。
いろいろな方が何らかの役割で携わっていて、また繋がっていることに不思議な感じがします。
神様の遠大な計画というかお導きなのでしょうか。
次回も楽しみにしています。ありがとうございました。
管理人の補足
今回のお話は、十言神呪のp5-10を参照にしています。
こちらのサイトは、石黒豊信先生が発行している三統義会 真澄哲学に関する書籍を忘備録的に書き綴っています。
十言神呪は、著者は石黒豊信 発行所はミヤオビパブリッシング 発売元は(株)宮帯出版社です。宮帯出版のWebサイトをはじめ、物販の取り扱いをしているWebサイトで入手可能です。
多くの方がこの真澄哲学に興味を持って実践し、人生の幸せを見つけることを祈念しています。